近年、マーケティングの領域でデジタルシフトが急速に進んでいます。
自社の魅力を効果的に発信し、ファンを獲得・維持するためには、自社メディアの戦略的な活用が欠かせません。
しかし、自社メディアをいかに構築し、運営していくかは、多くの企業にとって課題となっています。
そこで注目されているのが、「CSJ(Community Smart Journey)」という手法です。
CSJは、プロジェクトを立ち上げるところからスタートします。
そのプロジェクトに共感する人々を募り、メンバー1人ひとりの強みやリソースを活用しながら、新たな価値が生産される場を提供。
口コミによるオーガニックサイテーションが指数関数的に増え、自社メディアの露出と影響力が高まっていきます。
このように、CSJに取り組むことで、広告費などのコストを抑えつつ、ブランディングやファン獲得、人材確保、新規事業の創出など、様々なメリットが期待できます。
特に小規模事業者にとっては、限られたリソースを最大限に活用できる最も効率的でスマートな経営戦略ともいえます。
本記事では、CSJの概要とメリット、実践方法、さらにシェアリングエコノミーの活用によるCSJの加速について解説します。
自社メディア強化を企業の持続的成長につなげたい方は、ぜひ参考にしてください。
CSJとは、企業が長期的に持続的な成長を実現するための新しい手法です。その核心は、「ブランドバリューに共感する人々ためのプロジェクトを立ち上げる」ことにあります。
企業には、その理念やビジョン、商品・サービスのコンセプトなどのブランドバリューがあります。
CSJではそこに共感し、応援したい、広めたい、役立ちたいと考える人々が参加したいと思えるようなプロジェクトを立ち上げていきます。
このプロジェクトの中身を、参加者ひとり一人が自分の強みや知識、リソースなどを活用できるものにしていきます。
これにより、外側のステークホルダーではなく、内側のステークホルダーが増えていきます。
参加者側からしても、消費的なエンタメではなく、「生産的エンタメ」としての自己実現が満たされる場が提供されます。
つまり、単なるキャンペーンやイベントで顧客満足度を試みるのではなく、参加者の持つ個性的な強みが活かされ、お互いにシナジーが生まれるのがCSJの特徴です。
このようなプロジェクトを立ち上げて参加者が増えることで、良質で自発的な口コミ発信が活発化します。
それがオーガニックなサイテーションとなり、指数関数的に増えていきます。
オーガニックサイテーションとは、お客様が良い商品やサービスに感動し、自分のブログやSNSで「このお店おすすめ!」と紹介してくれ、それがきっかけでMEO検索順位が上昇し、新規顧客が増えていく、そんな好循環の礎となる口コミ効果のことを指します。
増大したオーガニックサイテーションによって、自社メディアの露出と影響力が高まります。
それにより新たな顧客・ファン層が加わり、お店や会社のさらなる発展と活性化に繋がります。
そして、新たな顧客・ファン層の中からプロジェクトに参加する人が現れます。
CSJは、こうした好循環を広告費0円でも実現することができるのです。
これが、究極の自社メディア強化術であり、小規模事業者の経営戦略にもなり得るのです。
クラウドファンディングなどがダイレクトに「お金」を求めるのに対し、CSJで直接求められるのは「個人の強みやリソース」です。
1人1人のシナジーが、100の繁栄をもたらす仕組みが、CSJの本質なのです。
CSJに取り組むには、企業経営における多くのメリットがあります。
CSJではブランドバリューに共感する人々が集まり、自発的にブランドの良さを発信してくれます。
これによりブランド認知が高まり、ブランドロイヤリティの向上にも繋がります。
CSJではオーガニックサイテーションによる自社メディアの露出拡大が期待できます。
これにより広告費などの費用をかけずに、リピーター獲得や新規顧客開拓が可能になり、安定収益の確保につながります。
CSJのプロジェクト参加メンバーから優秀な人材が集まりやすくなります。
また、プロジェクトの内容によってはインターンのような形で人材が育成され、その後の定着率の向上も期待できます。
プロジェクト参加メンバーのアイデアが、新サービスや新事業のヒントが生まれる可能性があります。
ユーザーニーズに基づく新しい価値創造の種となり得ます。
CSJでは個々の強みやリソースが持ち寄られ、お互いにシナジーが生まれます。
このシナジーから、一つひとつの小さな力が相乗効果を生み、大きな成果につながっていきます。
このように、CSJに取り組むメリットは多岐にわたります。
集客からブランディング、人材育成、新規事業の創出に至るまで、企業が成長するための総合的な機会が提供されるのです。
CSJのメリットが理解できたところで、次は実際にCSJに取り組む具体的な実践方法をご紹介します。
まずは自社のブランドバリューを明確にし、定義する必要があります。
上記をブレストしていきます。
次に、そのブランドバリューに共感し、応援してくれそうなターゲット層を特定します。
ターゲット層が参加するメリットを具体的にデザインします。
参加メリットを担保したプロジェクトの内容にしていきます。
このようにプロジェクトを立ち上げていきます。大切なのは短期的な視点ではなく、中長期的な展望を持つことです。
CSJの取り組みにおいて、シェアリングエコノミーの仕組みを取り入れることは大きなメリットがあります。
シェアリングエコノミーとは、個人やビジネスが持つ「余剰資源」を、インターネットプラットフォームを介して共有し合う仕組みのことです。
シェアリングエコノミーの仕組みを取り入れることで、CSJの運営がより効率化され、加速度が増すことが期待できます。遊休資源の有効活用によるコスト削減と、参加メンバーの価値創造の強化による好循環が生まれるでしょう。
これこそ、無から有を生じ、マイナスをプラスに変える錬金術といったも良いかもしれません。
CSJは、シェアリングエコノミーとの親和性が高く、相乗効果を生み出せるはずです。CSJの取り組みを成功に導く有力な手段として、シェアリングエコノミーは注目に値します。
これまでに4つのコンテンツ分けて自社メディアの重要について説明して参りました。
WEB集客においては、これらが全てだといっても過言ではありません。
ですので、今回お伝えした1〜4までを繰り返し確認することをお勧めします。
最後までご視聴いただき、ありがとうございました。